薬剤師からWEBライターへ

    【プロフィール】
    佐々木さん(女性・仮名)
    薬学部を卒業後、ドラッグストアで4年間働くもサービス残業の多さ、通勤時間の長さなどから
    「もっと自分の時間を大切にしたい」と思い始め退職。
    現在はWEB上で記事を書いていくWEBライターとして活動しています。
    薬剤師でもいろいろな働き方があると知ってもらうために、現在も活動中。

    佐々木さんの記事一覧はこちらから

    「マリモドラッグ」
    https://marimo-ph.com/
     

    今どのような仕事をしていますか

    薬剤師の仕事は辞めて、自宅でウェブライターをしています。薬剤師の資格があることから、医薬品や健康食品の記事を書くことが多いですが、美容だったり脱毛だったりとまったく違う分野の記事も書くことが多いです。

    なぜ薬学部に入学したのでしょうか

    「なんとなく」ですね。もともと文学部志望だったんですけど文学部に行って好きなことを学んだとして、その先どうするのかというのが高校生の時点では明確にできなくて進路に悩んでいたんです。そんなときに親から「薬剤師って楽しそうじゃない?」と言われたのがきっかけで薬学部を受験→合格となり通うことになりました。

    薬学部を卒業した後、新卒でどの会社に入りましたか?
    そしてなぜその会社に入ろうと思ったのでしょうか

    卒業後は全国展開しているドラッグストアで働いていました。私の大学でドラッグストアに就職したのは3人くらいだったような気がします。ほとんどの人が病院や調剤薬局に行く中、なぜドラッグストアに行ったのかというと、給料がいいからです。そしてあまり調剤が得意ではなかったからですね。大学6年分の学費をすべて奨学金を借りて通っていたので、できるだけ生活に余裕を持たせたくてドラッグストアを選びました。あと、自分でお客さんの症状を聞いて適切なお薬を提案するという受動的ではなく能動的な仕事がしたかったのも理由の1つです。

    なぜ会社をやめようと思ったのでしょうか

    ぶっちゃけ言ってしまいますと、労働環境がとても悪かったからですね。サビ残は毎日あるし、お昼休憩は30~40分(たまに0分)、休日でも仕事をするなどまあ酷い環境でした。通勤時間が往復3時間以上かかる上に満員電車が苦手だったのも理由です。ここまで会社に身を捧げてまで働きたいとは思わなかったので辞めました。

    なぜライターを目指そうと思ったのか

    ドラッグストア時代に声帯炎にかかって声がまったく出なくなり、2週間ほどお休みを貰った時期があったんです。声が出ないだけで体は元気なので何か暇つぶしするものがないかと探していたときに、クラウドソーシングのサイトを見つけたのがキッカケですね。ライターを目指そうと思って始めたのではなく、結果としてライターをやっていたという感じです。

     

    私はもともと文学部に行こうと思っていたくらい文系人間なので、文章でお金が稼げるならそっちの道を試してみようかなと思ったのもあります。声帯炎が治ってからもドラッグストアで働きながらクラウドソーシングを使っていたのですが、それでも多いときは月に10万円近く稼げたこともありました。「これならライターを本業にしてもなんとかなる!」と思って、挑戦してみました。それにライターなら通勤時間はゼロ分、仕事も自分のペースでできるので会社に束縛されない自由な生き方ができるのでは?と思ったのです。

    会社を辞めてからライターになるまで、またライターになったあと大変だったことはなんでしょうか

    とにかくドラッグストアでへとへとになるまで何年か働いていたので、退職して1年は薬剤師の仕事を休憩しようと決めていました。この休憩期間でライター業務を少しずつ受けていって、うまくいけばそのままライターを続ける。うまくいかなければ一年で薬剤師に戻ると決めていました。どの時点で自分がライターと名のれるくらいになったのかは覚えていませんが、一年経つころにはドラッグストア時代の月収を上回るくらいの収入になっていたので、「ライターでも生きていける!」と思ってそのままライターを続けている次第です。

    大変だなと思ったのは、ライターは会社員と違って、来月の収入が約束されていないということですね。いつ仕事がなくなるかわかりません。努力次第で稼げる仕事ですが、突然仕事がパッと切られることがあります。実際にいきなり20万円分の仕事を切られて焦ったことがありますよ。収入の安定性がないので、いかに安定させられるかを常に意識しておかないといけません。安定させるためには常に知識のインプットが必要ですし、稼げるジャンルでライティングできるように薬剤師とはまったく関係のない勉強をすることもあります

    ライターの仕事内容や、1日のスケジュール例を教えて下さい

    ざっとこんな感じですね。
    〈仕事内容〉
    ・クライアントから指定されたキーワードに沿って執筆
    ・すでに出来上がっている記事に誤りがないか監修
    ・薬機法のチェック
    ・ワードプレス入稿

    〈スケジュール〉
    12:00
    起床(夜型人間なので…汗)

    ~13:00
    家事

    13:00~19:00
    仕事(25分仕事→5分休憩をひたすら繰り返す。途中で昼寝することもあり。。)

    19:30ごろ
    夜ご飯

    ~22:00
    仕事

    ~24:00
    読書、You Tube、などなど趣味の時間

    ライターになってよかったことはなんでしょうか

    とにかく自分の好きな時間に好きなだけ仕事をできるのがとても気に入っています。ネット環境とパソコンさえあれば自宅じゃなくても出先で仕事できるので、場所を選ばない働き方ができるのもいいですね。会社員とは違って努力すればどこまでも収入を伸ばせる可能性があるのもライターのよいところです。

    今後の目標をお聞かせ下さい

    最終的には1日6時間くらいで週4日働いて普通に生きていけるくらい稼げるようになるのが夢です。仕事のために生きるのではなく、自由のために生きられるのが理想。あとは薬剤師でも薬剤師の資格にとらわれずに私みたいな生き方ができるというのを多くの方に知ってもらいたいなと思います。

    薬剤師や薬学生に向けてのメッセージをお願いします

    薬剤師になったからって絶対に薬剤師として働かないとダメなわけじゃありません。「資格があればいざという時は仕事を確保できる!大丈夫!死ぬことはない!」と強気になってやりたいことをやって生きていくのもいいと思いますよ。資格があるからこその人生を楽しんでもらえたらなと思います。

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